タクシー

今日は毎日の生活に欠かせないタクシーについて紹介したいと思う。
ヤウンデ市内を走っている車のざっと8割以上がタクシーで、
そのほとんどがトヨタの黄色のカローラである。
 


車体のバックには5plase(5人乗り)と書いてあるが
カメルーンに来るとおそらく定員はドライバーを含めて6人になるようだ。
乗り合いタクシーなので、できるだけ多くの客を乗せたほうが
いいのは理解できると思うが。
5人(助手席に一人、後部座席に3人)の状態だと
依然、ドライバーは積極的に客を乗せたがる。
 

6人目はどこに乗るかというと、もちろん助手席。
カメルーンの座席は基本的に2人用らしい。
自分ぐらいの人間が二人座る分にはまだなんとかなるが、
中には亀人のママさんのように、ものすごい豊かな体型をしていらっしゃる人もいる。
そりゃ子供が7人8人も居るのも納得できるほどで、後部座席ではさまれた時は
身動き一つできなかった。
 

これでもなかなか驚くのだが、最大で7人グループで行動しているときに
1つのタクシーに乗ったことがある。
後部座席に4人、助手席に2人、
そしてまさかの、運転席に2人である。
 

運転手は足元でアクセル、ブレーキを操縦しなければならず、
少し客より余分なスペースが必要。
運転席に座る客は右足を助手席に突っ込むことになり(左ハンドルなので)、
ドライバーは客の又の間でギアを動かし
マニュアル車なので頻繁にもぞもぞされる)
窮屈にも増して、なんとも居心地の悪い状況になるわけだ。
 

最近はそんな大変なタクシーの中でも
割と楽しく乗らせてもらっている。
日本と違って乗り合いタクシーなので
なかなかストーリが生まれやすいわけだ。

 
まずは、タクシーの乗り方
行きたいカルティエ(地区)、詳細の場所、人数、値段をフランス語で叫ぶ。
ドライバーの、手招き、クラクションなど合図がもらえれば契約成立となる。
(お金や場所が気に食わない場合はドライバーから提案してくる)
細かい行き先はフランス語でしゃべれば了承してくれることもある。
そして、降りるときにお金を支払うのだ。

 
値段は基本的に経路によって決まっているらしいが、
取りにくさ、取りやすさは
すでに何処行きの客が乗っているかによってさまざまになる。
いつもは200CFAかかる道でも100CFAで取れたりすることが可能だし、
急いでいるときは300CFAでとることもある。
(初乗り200CFA=約40円)

 
このシステムにも徐々になれ、地名、地図も大体頭に入ったこともあり、
どうやったらよりやすく移動できるのか?
他の客は何処から、いくらで、何処まで取っているのか?
タクシードライバーはどんな戦略で儲けているのか?
間違った客を乗せたと思ってるんじゃないかな?
そんなに突っ込んでも余計に渋滞になるのに何を考えているのか?
 
いろんなことを考えながら乗っている。
 
 

自分の行きたいところにスイスイとスマートに移動できるようになると
なかなか気持ちいので、カメルーンに来ることがあれば
ぜひトライしてみるといいだろう。


まだまだタクシーについては、何せ毎日4、5回乗っているので
さまざまなエピソードがあるが
また気が向いたら紹介したいと思います。